新型コロナウイルスの影響により、2020年度は社員の採用を控える企業が多く、各求人媒体での掲載求人数が減少していることは、皆さんご存知かと思います。厚生労働省が発表した「一般職業紹介状況」によると、2020年7月の有効求人倍率(季節調整値)は1.08倍と、前月から0.03ポイント下落しました。しかし、人材業界に携わる人たちに役に立つ情報を発信している「HRog」が発表した【2020年8月第4週 正社員系媒体 求人掲載件数レポート】によると、徐々にではありますが、8月以降の中途採用の求人掲載数が増加しており、採用活動を再開している企業が増えているようです。
2020年8月第4週 正社員系媒体 求人掲載件数
中途5媒体の掲載件数の合計は、2020年8月第3週と比べて、+1,566件の84,333件となりました。
前週比 : +1,566件
変動率 : +1.9%(+2.31ポイント)
※5媒体とは、「リクナビNEXT」「doda」「マイナビ転職」「エン転職」「type」です。
<媒体別の掲載件数>
doda・マイナビ転職・エン転職・typeで前週よりプラス、リクナビNEXTで前週よりマイナスの結果となりました。
マイナビ転職 : 11,241件(+7.7%)
doda : 57,947件(+1.2%)
type : 1,926件(+2.4%)
エン転職 : 5,787件(+0.3%)
※2020年7月第1週目からの掲載件数推移表
マイナビ転職の掲載件数増加、前週より+7.7%
5媒体の中でも「マイナビ転職」は、8月3週目と比べて、4週目は+7.7%も掲載件数を増やしており、徐々に中途採用のニーズが増えてきている傾向にあります。マイナビ転職の総掲載社数については、8月後半は昨年同月の社数まで回復しています。
マイナビ転職によりますと、掲載案件が多く、採用ニーズが高まっている業界は、「IT・WEB」「建築・土木」「不動産」「医療・福祉・介護」「物流」など。また、8月の最終更新日には、どの業界も新規掲載開始案件が月間の最高件数を達成しています。
<新規掲載開始の推移/2020年8月>
新型コロナウイルスに振り回された2020年ですが、すでに最悪な状態は脱したと見られます。どの業界も少しずつ動き出しており、9月以降は本格的に採用活動を始める企業が増えてくるのではないでしょうか。本年度の採用を考えている企業様は、より良い人材を確保するためにも、他社より一足早い採用活動の再開をご提案いたします。