【第2回】オウンドメディアリクルーティングのメリットとデメリット

オウンドメディアリクルーティングの内容や仕組みを理解できると、本当に運用するメリットがあるのかどうかが気になるでしょう。従来のリクルーティングと比べてオウンドメディアリクルーティングを活用する魅力は何なのでしょうか。運用を始めるデメリットについても解説するので、本当に価値のある人材獲得の方針なのかを考えてみましょう。

オウンドメディアリクルーティングを活用するメリット

オウンドメディアリクルーティングを活用するメリットは多岐にわたっています。代表的なメリットとして挙げられるのが以下の3点です。

自社ニーズに合った人材を採用できる

オウンドメディアリクルーティングはニーズに合った適材をタイムリーに採用できる体制を整えられるのがメリットです。発信するコンテンツによってターゲットにしたい人材をユーザーとして絞り込むことができるからです。特に企業理念や事業方針などに共感している人材だけをピックアップできるのが魅力で、ミスマッチによる短期退職のリスクを低減できます。自由にコンテンツを作成できるため、自社の状況に応じて重点を置く内容を変えていけば今まさに必要としている人材を集められるでしょう。

人材に幅広くアプローチできる

母集団を拡張して最適な人材にアプローチできる可能性が飛躍的に高まるのもオウンドメディアリクルーティングのメリットです。オウンドメディアリクルーティングではSNSなどによって速やかに情報が拡散していくため、優れたコンテンツを発信し続けていれば多くの人に見てもらえるようになります。異業種の人にもアプローチできるのも魅力で、業界内では見つかりにくい優秀な人材を獲得できる可能性が高まります。転職の潜在層にも認知してもらいやすいので、転職を迷っている潜在層を引き込める可能性も秘めているのも優れているポイントです。

リクルーティングの履歴を蓄積して活用できる

オウンドメディアリクルーティングはリクルーティングの仕組みを成長させられるのがメリットです。コンテンツの作り方や選び方、リクルーティングのタイミングや求人票の内容など、どの点も自社で独自のやり方でできるのがオウンドメディアリクルーティングの特徴です。成功事例も失敗事例も自社独自のものとして蓄積していき、次のアクションに生かすことができます。長期的に見るとスムーズに適材確保ができる仕組みになると考えられるのです。

オウンドメディアリクルーティングによって生じるデメリット

オウンドメディアリクルーティングにはメリットが多いものの、実際に運用する段階になるとデメリットも生じる可能性があります。よく注意点として挙げられる3点を以下で確認しておきましょう。

運用次第でリクルーティングの機会が大きく変化する

オウンドメディアリクルーティングでは優秀な人材をタイミングよく採用できるかどうかが運用の仕方によって大きく左右されます。特に初期にはまだユーザーからの認知度が低く、思っていたようにリクルーティングの機会を生み出せない可能性があるのがデメリットです。ユーザー確保できてからも運用を怠ると離れていってしまい、リクルーティングへの活用が難しくなるのが通例です。

情報発信の仕組み作りが必要になる

オウンドメディアリクルーティングで成功するためには自社の情報を発信し続けることが欠かせません。そのための仕組み作りを徹底して行わなければならないことには留意が必要です。社員にコンテンツを作成させるのか、外部委託をして用意するのかをよく考えて、安定運用可能な仕組み作りを実現しなければならないのが大変になりがちです。

コストメリットが出るには時間がかかる

オウンドメディアリクルーティングはコストに見合わないという評価が出やすいのもデメリットです。短期的な視野で考えてしまうとコストに見合わないのは確かで、長期的な運用によってリクルーティングの仕組みを成長させなければなりません。開始時点で大量のコンテンツの作成やサーバーの準備などにコストをかけることになります。コストメリットを生み出すには数年後を見据えなければならないため、投資できる予算を確保しなければなりません。

まとめ：オウンドメディアリクルーティングのメリットを生かす運用をしよう

オウンドメディアリクルーティングは自社にとっての適材をスムーズに確保できる仕組みを作れる可能性を秘めていますが、運用を開始する時点では敷居が高いのは確かです。長期的に見た企業成長を見越して運用を始める必要があります。メリットを生かせるようにするには要点を抑えて短期間で効果が上がるように運用するのが大切だと押さえておきましょう。