テレワークの普及によって毎日の通勤から解放されるようになった一方で、一日中家にこもりっきりになってしまって仕事へのモチベーションを保つのが難しくなったと感じる人も少なくないようです。そのような方は、少しの工夫をするだけで、劇的にやる気が回復する可能性があります。以下では、そのための方法をいくつか紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
適度な運動を心掛ける
まず、一つ目の方法としておすすめなのが、仕事の合間を見つけて適度な運動を行うということです。テレワークをしていると、意識していないとずっと同じ体勢をキープし続けてしまうため、気が付かないうちに血行が悪くなって、身体が重く感じるようになりがちです。その状態が続くと、メンタル的にもしんどくなってきますので、快適にテレワークをしている人は、定期的に家の周りをジョギングしたり、筋トレを行ったりすしているようです。
もっとも、普段から運動をしている人であればそれほど気にする必要はありませんが、そうでない人の場合には、いきなり負荷の大きい運動を始めると、かえってそれがストレスになる可能性があります。そういった方は、まずはウォーキングなど軽めの運動からはじめて、徐々に負荷を上げていくようにするのがおすすめです。
オンラインコミュニケーションを図ろう
次に、職場にいると、同僚や後輩などとの何気ない会話で気分を紛らわせることが可能ですが、家でテレワークをしていると、どうでもいい会話をするためだけに職場の人に連絡するのが憚られてしまうかもしれません。その結果、黙々と働き続けなければならなくなり、何のために仕事をしているのか見失ってしまうおそれがあります。テレワークで気分が滅入りがちなのは、他の人も同じはずですので、些細な用件でもメールに頼らずに思い切って電話などを使って連絡してみましょう。実際、普段から積極的に電話を掛ける傾向にある人ほど、テレワークのストレスを感じにくいようです。最近ではスマホの通話アプリなどを使って、相手の顔を見ながら話をできるようになっていますので、そういったものも活用して意識的にコミュニケーションの機会を増やすようにするのが大切です。
なお、分かっていてもなかなか仕事中に連絡を取りづらいという場合には、オンラインでの飲み会を企画してみるのも一案です。以前は定期的に飲み会を行っていたような方は、それがなくなって気分が落ち込んでいるかもしれませんので、声を掛ければ喜んで参加してくれるでしょう。その際、気を付けなければならないのは、強制参加にしないということです。中には一人で仕事をするのが性に合っている方やお酒を飲んで会話をするのが好きではない方もいますので、そういった人に無理強いをすると嫌がられるかもしれません。オンライン飲み会を盛り上げるためには、あくまでも、自分の意志で参加する人だけで開催したほうがよいでしょう。
好きなことをして気分転換をしよう
家でテレワークをしていると、公私の区別がつきにくくなって、仕事をしていない時でもリラックスできないようになってしまいがちです。そうなってしまうと、常に仕事のことが頭から離れなくなり、疲れ切ってしまって仕事のやる気を失ってしまいかねません。そうなる前に、テレワーク中も適度に気分転換を心掛けるようにするのがおすすめです。テレワークをうまくこなしている方の中には、好きな音楽を聴きながら仕事をしたり、休憩時間を確保して好きな本を読んで過ごしたりしている人がいます。そういった過ごし方をすることによって、頭の中が仕事だけにならないようにしているというわけです。
ペットを飼っている方であれば、時間を見つけて散歩に連れて行ったりするのもよいでしょうし、小さい子供がいる方は、その相手をするだけでも気がまぎれるはずです。気分転換をするためには、なるべく仕事の合間に自分の好きなことをするのが良いのですが、特に何もないという場合には、掃除や洗濯といった家事をするだけでもよい気分転換になるでしょう。もっとも、テレワーク中に趣味がメインで仕事がサブになってしまうのは本末転倒です。あくまでも気分転換をするのは隙間時間に留めておくようにしなければなりません。
オン・オフの切り替えをうまくしよう
以上で見てきたように、テレワークしながら仕事のモチベーションをキープするためのコツは、いかにオンとオフの切り替えをうまく行うかということです。うまく仕事とプライベートを両立させている人は、適度な運動や自分が好きな趣味、同僚などとのコミュニケーションを積極的に行っていますので、それらを参考にして、自分なりの働き方を確立するようにしましょう。