新型コロナウイルスの感染拡大によって外出自粛やテレワークが推奨され、Uber Eats(ウーバーイーツ)をはじめとする食事の宅配を利用する人が急激に増えました。一方でコロナの影響で収入が減り、副業としてUber Eatsの配達員になる人も増えています。ここではUber Eatsの配達員について解説するとともに、やりがいなどについても紹介していきます。
Uber Eatsの配達員について
Uber Eatsの配達員は18歳以上であれば、誰でも始められます。インターネット上で登録して必要書類をアップロードし、バッグを購入してオンライン学習を受けるだけです。面接もなければ履歴書を書く必要もなく、服装や髪型に決まりもありません。しかも、好きな時間に好きな場所で働けてノルマもなく、働きたいときにスマートフォンのアプリケーションをオンにするだけです。誰でも簡単に始められることから、多くの人が副業として配達員になっています。
Uber Eatsの配達員には、大学生や企業に勤めている会社員、ジムのトレーナーに役者などさまざまな人がいます。雑貨店で働く女性や主婦も活躍し、男女比率はおおよそ男性が8割で女性が2割です。詳しい年齢層は一番多い配達員が30代で約33%となり、2番目に多いのが大学生を除く20代で約27%。大学生が約22%で、40代が約15%と続いています。年齢制限がないことから、ごく少数ですが50代や60代、70代の高齢者の配達員もいます。
Uber Eatsの配達員の報酬システムは、まず飲食店から商品を受け取った際に発生する受け取り料金が関東(東京・埼玉・千葉)の場合1件につき265円。注文客へ商品を渡した際に発生する受け渡し料金が1件につき125円で、飲食店から注文客までの配達距離に応じて発生する報酬が1kmごとに60円となっています。そして、その合計金額から10%が手数料として差し引かれます。飲食店から注文客までの距離が2kmの場合(265+125+60×2)×0.9の計算式となり、報酬は459円です。このほかに「ブースト」や「インセンティブ」という報酬システムがあります。ブーストは注文客が多いエリアや時間帯に配達を行うことで加算され、インセンティブはUber Eatsが指定する時間内に、一定回数以上の配達を完了させることで加算される報酬です。
ブーストやインセンティブなどを含むと配達員が1日で稼ぐ平均報酬は配達1回につき約500円前後、1日に1万円から1万2000円だといわれています。1万2000円だとすると1日に24件配達することになり、時給に換算すると通常平均の8時間労働として1500円となります。
配達員の楽しさや大変なところ(メリット・デメリット)
配達員の楽しさ(メリット)は普段行かない場所へ行き、新たな発見があることです。Uber Eatsの配達員はアプリケーションに従ってさまざまな場所にある飲食店に足を運び、料理を受け取って注文者の元へ行きます。普段行かない場所へ行くことが多く、好みの店舗や景色の良い場所など新たな発見があり楽しめます。また、人間関係に悩むことなく好きな時間に好きな服装で働けるのも楽しさのひとつです。配達員は基本ひとりで働きますので、人間関係の悩みやストレスを感じることがありません。コミュニケーションが苦手でも飲食店と注文者への挨拶程度ですので、問題なく働けます。さらに、Uber Eatのブーストやインセンティブは、ゲーム感覚で楽しめると評判です。
Uber Eatsの配達員の大変なところ(デメリット)は、体力的にきついことです。多くの人は経費を抑えるために自転車で配達をします。ある程度稼ぐためには自転車とはいえ、1日に結構な距離を走らなければなりません。また、Uber Eatsの配達員は個人事業主として登録するため、通常の会社で入る労災保険などがありません。自動的に加入する保険はありますが、万が一交通事故に遭ってしまうと自己責任の割合が多くなります。特に悪天候の日は、事故を起こしやすいです。配達員は個人事業主のため、確定申告が必要な点も大変なところとなります。
配達員としてのやりがいについて
Uber Eatsの配達員は業務委託契約のため完全歩合制となり、頑張った分だけの報酬が手に入る仕事です。通常のアルバイトなどは時給制が多く、どれだけ働いても日々の報酬は変わりません。日々頑張った分だけ報酬がもらえることは、大きなやりがいです。また、通常の仕事は消費者のみに感謝されることが多いですが、Uber Eatsの配達員は利用客プラス飲食店からも感謝され、やりがいにつながります。さらに、Uber Eatsでは配達数と飲食店からの評価によってランク付けされ、一定の配達数と評価を得られればアプリケーション内でトロフィーマークが付きます。優秀な配達員という意味で、これもやりがいになるでしょう。
Uber Eats(ウーバーイーツ)は副業として適切
Uber Eatsの配達員は大変なこともありますが、好きな時間に自由な服装や髪型で働けてストレスも少ないことから、副業に適切です。副業は長く続けられることが重要となります。本業に加えて副業でもストレスを感じてしまうと、長続きはしません。Uber Eatsの配達員なら自由度が高く頑張った分だけの報酬が得られ、さらには、やりがいもあるため長く続けられます。