2022年4月入社の新社会人は、2020年から始まったコロナ禍において、学生時代からリモート授業やオンラインでの就活を経験している人たちが多い世代です。
彼らは、コロナ禍で最も変化したと言える働き方の一つ、テレワークについてはどのように捉えているのでしょうか。
「Job総研」を運営する株式会社ライボは、2022年卒の新社会人を対象とした「新社会人 テレワーク実態調査」を実施しました。
■新社会人の79.8%が「テレワークを実施している」
2022年4月入社の新社会人のテレワーク実施率は、全体の79.8%が「実施している」と回答しました。
テレワークの実施頻度については、「フルリモート」19.3%、「週3~4回」15.8%、「週1~2回」14.9%、「月に数回」13.2%となっており、「原則出社」は25.4%となりました。
また、入社後にオフィスへ出社した日数については、「フル出社」が47.3%との回答で、約半数が入社後にオフィスへフル出社しています。
■68.4%が企業選定時のテレワークに「こだわりない」
就活するうえで、テレワークをどの程度重視していたかについては、「こだわっていなかった」が59.6%と最も多い回答となりました。
「低めの条件だった」の8.8%を含めると、68.4%が企業選びの際にテレワークを重視していなかったという結果でした。
また、「重視する」と回答した理由としては、「通勤のコストの負担がなくなるため」43.0%、「生産性がアップするため」17.7%、「コロナ感染リスクを減らすため」16.5%と続きました。
■71.0%が現状のテレワークに「満足」している
テレワークの満足度については、「満足」が36.8%、「やや満足」が34.2%と、71.0%の新社会人が現状のテレワークに満足している結果となった。
また、テレワークの賛否については、「賛成」が68.4%、「やや賛成」が27.2%と、大多数の人が賛成と回答しています。
また、今後テレワークをどのくらいの頻度でしたいと考えるかの質問には、「週2~3」が26.3%とも最も多く、次いで「フルリモート」22.8%、「週4以上」15.8%となりました。
■まとめ
回答者の約8割の勤務先でテレワークが実施されていることがわかりました。
しかし、その一方で、約5割の方が入社後にオフィスへフル出社したと回答しています。
これは、テレワークが実施されていても、何らかの要因で、オフィスへ出社せざる負えない状況であるということです。
また、就活時の企業選定では、テレワークにこだわりない方や約6割でしたが、今後のテレワークの頻度として、約2割が「フルリモート」を希望するなど、まだまだテレワークの需要はありそうです。
働き方の選択肢の一つとして、今後もテレワークを実施する企業は増えていくのではないでしょうか。